経験が求められる離島の看護師

医師をサポートし、患者のケアをする看護師は働く場所によって仕事の大変さが異なります。

特にその違いが大きく現れるのが、離島で働く看護師です。
一口に離島と言っても、人口や施設の数によってさまざまです。
ある程度の人口が確保されている場合であれば、都市部などにあるのとさほど変わらない規模の病院で働くことができるので特に問題はないと言えるでしょう。

一方で人口の少ない離島では診療を行なえる医師そのものが人手不足となっているケースも珍しくないため、当然看護師の仕事も忙しくなります。
医師の数が少ない離島では、一般的な病院のように病気によって診療科を分けるということも難しく、一人の医師が全ての病気や怪我の治療を行うことになります。
そのため、看護師も状況に応じた対応ができるだけの知識や経験、適切な判断力が求められます。
経験の浅い若手の看護師が就職して働く場合は、ある程度の心構えが必要です。
しかしその反面、いろいろな経験によるスキルアップがしやすいという点はメリットと言えます。
こういった理由から、医師だけでなく看護師の人材も不足している離島がたくさんあるのが現状です。

とはいえ、離島で看護師として働くのは決して大変なことだけではありません。
人口が少ないことで住民同士とのコミュニケーションも取りやすく、一人ひとりの健康の状態を把握しやすいという利点もあります。
休日などのプライベートで、リゾート気分を満喫できるのも大きな魅力です。
その他にも離島勤務の魅力はまだまだあり、知れば知るほど一度は経験してみたくなるかもしれません。